2015年11月23日

また八王子にて

11月23日

いい兄さんの日!
昨日はいい夫婦の日。
八王子の病院にまたちょっと入って、かみさんが通ってくれている。
今回は開腹でないので回復が早い。

前回の部屋の隣の部屋、6-B16号室。
ここからは中央高速がよく見える。
連休の最終日、今は空いているみたいだ。
銕仙会の事務局長だった荻原さんが逝ってしまったところがちょうどこの辺りか。
この前の入院の時は、夢の中に何回か現れてくれたけれど、今回は私が思うだけ。

「観世寿夫 世阿弥を読む」平凡社ライブラリー 荻原達子編を読んでいる。
こんなどこをとってもそうだと思う本を遺してくれて、荻原さん、本当にありがとうございます。

最近若い人の舞台や稽古を見ていて、ふと世阿弥の「二曲三体」ということを思う。
今回この本の中で見つけた一つは、第2章「仮面の演技」の中(元々は「新劇」に連載した「心より心に伝ふる花ー能の現象学」の中)
「いよいよ三体の稽古に入る。「物まね」(演技術)の基本形の稽古である。稽古としてはいちばん大事なところであり、世阿弥に言われるまでもなく、良いお師匠さんに恵まれた若者は幸せである。この時期は自己流の稽古は危険だ。まちがいやすい。」

第1章 世阿弥の世界
第2章 仮面の演技
第3章 伝統と現代
第4章 能役者の周辺

観世寿夫年譜
解説ー観世寿夫と現代の能 横道萬里雄
編者あとがき 荻原達子

演技者から見た世阿弥の作品や演技論、自身探ってきた能の演技・演出・修行、現代における能の問題、現代の芸術との関係・・・。
全く状況は変わらないのだな。

年譜での発見
・1955年12月 断絃会主催の「円形劇場形式による創作劇発表会」でアルベール・ジロー作詞(秋山邦晴訳)、シェーンベルク作曲、武智鉄二演出のマイム「月に憑かれたピエロ」のアルルカン。

これは、ただ武智鉄二演出とだけ知っていたのだけれど、実は秋山邦晴さん達、実験工房との仕事だったのですね。ほかで調べてみると、後に結婚する福島秀子さんも実験工房のメンバーとして参加している。来年秋山さんの作品に関係する予定で、嬉しい発見。

・1976年7月 LPレコードの秋吉敏子作曲「みなまた」(RVC)に謡の部分を作曲し謡う

これは私が内弟子に入った年だったのだ。しばらく前早稲田で教えたMさんからその「みなまた」に出演依頼があったけれどもどうしようと聞かれて、いい返事をしなかったのだけれども、今なら、もう少し考えていただろうと。

誤植発見!
第1章の二つ目の文「充実した沈黙」の出典が、
「ばいせい」復刊3号 1964年10月 早稲田大学観世会
となっているのですが、正確には「ばんせい」ですね。
この文章は、写真撮影で能面が破れた時の話から始まり、橋岡久太郎師の「教えた姨捨」の舞囃子の話で終わっている。学生ともずいぶん交流されました。

お相撲も二場所休場だった日馬富士が優勝、さて、今回は短めではあったけれども、二入院の私も、
活躍が期待されますね^_−☆
さりながら、我ながら、まあ、「老後の初心」ですぞ、重々ご無理のなきように!
posted by しみかん at 10:25| 日記