2014年01月05日

しみかんの2013・14南京・上海日記その5


さて、なんだかんだするうちについに最終日を迎えてしまったようだ。

曜日もわからないけれど、6公演目。

まことに申し訳ないけれど、ようやく内容が体で理解できるようになって、もう終わってしまうのかという感あり。



今回の『朱鷺フェスティバル 一卓二槣2014』の5作品のうちの私の出た佐藤信作『駅2013』。

私と徐思佳が、謡い、歌い、舞った作中の詩は、



『長相思』    納蘭性徳



山一程

水一程

身は楡関(ゆかん)の那畔(かなた)に向かって行く

夜は深し 千帳の灯



風一更

雪一更

聒しさ(かまびすしさ)は郷心を砕いて 夢ならず

故園に此の声無し



*楡関=山海関  *故園=故郷

*納蘭性徳(1655~1685)清朝康熙帝に一等侍衛として仕えた。名利に淡く、友情篤く、特に詞に長じた。この詩は康熙21年(1682)作。康熙帝に扈
従して山海関を出た時の作。





ここまで朝に書いて、市内見物(田子坊という古い街路)に出かけて、公演すんで、会場での打ち上げすんで帰ってきて、ホテルのロビー。

0:18。

もう灯も大方きえて、熱帯魚の水槽のコンプレッサーの音だけがしている。

守衛さんもソファーで目をつむっている。フロントの男の人もウトウト。

真夜中の「世和酒店」。



後発部隊帰ってきて、部屋飲みに誘われ、香港チームの347号室へ。

では中断して。

そう、今日の舞台(ようやくできた部分あり、まことに「一期一会」!)報告したいけれど、では、これはこれで送って、後はまた「その後」として総括を書きましょ
う。

そして、明日は7時出発なので、荷物作らなくてはならない・・・。



しかし、この『朱鷺フェスティバル』、アジアの文化の交流に、そして伝統芸能の継承について、とても意味のあるフェスティバル。

まことに微力だけれど、ひろめなくては。



みなさんに、謝謝!多謝!


posted by しみかん at 02:00| 日記

2014年01月01日

しみかんの2013・14南京上海日記その4 新年好!

新年好!

 

上海の新年が開けました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

一昨日、南京からバス移動。

途中2回のトイレ休憩、高速道路4時間、市内に入って1時間。

最高速度120キロの高速道路ほとんどまっすぐと言ってもいいかな。

大きなカーブや、坂なく、まことに大陸なり。

バスも飛ばす飛ばす。

昆劇のメンバーは喋る喋る。

特に女の子たちは蘇州語らしいが、ずっと劇が続いているよう。

両側の並木がびっしり植えられていて、景色はよくわからず、私は唄のような会話を聞きながら、ひたすら眠る眠る。

サービスエリアでは、おでん食べたり、粽食べたり…。

 

昨日は午後リハーサル(稽古)。

会場は上海当代芸術博物館。

東京の現代美術館を大きくしたようなところで、万博会場の一角?にあり、なかなか面白い展示あり。

やはり昔は工場だったようだ。

その中の小劇場。

南京の昆劇院の劇場と違って、暖房が利いている。

額縁でなく、ワンフロアー。演出家からいくつかの注意点あり。

徐思佳との舞も少し長めに。

みなさんも言ってくれるけれど、なんか不思議に合ってきた感あり。

 

5作品のうちトップバッターでのリハーサルだったので、割合早く解放されて(予定の時間など随時決まっていく)、

ホテルにいったん帰り、5時出発で信さんに上海の中心街を案内していただく。

表の道も裏道も、結構歩いた。

 

まず地下鉄、「西蔵南路駅」から、「大世界駅」まで。

満員! 必死で乗って、必死に降りなくては。

「大世界」交差点から、昔の煉瓦作りの建物が復元されて使っている「新天地」をまず歩き、

方向戻って、「外灘」という「黄浦江」のほとりの繁華街へ。

すごい人!

警官に「武警」!もたくさん並んで交通規制。

だれか要人が来るのか? 花火が上がるのか?

若い人が続々つめかける、どうもカウントダウンのイヴェントがあるらしい?

 

結局「外白渡橋」を渡って、「かもめ食堂」で、川を見ながら食事をして、

なおなおすごい若い人の人波(70歳の信さんが「おじいさんはいないな。」と)をかき分けかき分け帰る。

タクシーがつかまらないので、結局「大世界駅」まで戻ったら、「没有!」、終電終わっちゃったのか。

幸い地上に出たら一台タクシーあり、運転手に行先を告げると「100元でどうだ?」。

普通に行けばずっと安いのだろうけれど、もうこれ以上歩くと、ムムムなので、OK.

 

帰って11時半。

ずっといろいろ、能のことや芝居のこと、中国のこと日本のこと、榮夫先生のこと、お話もして、面白い遠足でした。

信さんが「榮夫先生に今回のものは見ていただきたかったな」と。

 

さて、今朝は元旦。

先ほど信さんのお部屋で、お屠蘇とお餅の入ったお雑煮頂いてきました。

新年好!

 

さて午後は信さんのワークショップが2時から劇場の前の部屋であり、私と徐思桂も参加。

こちらはお休みなのかどうか? まあ本来は旧正月でしょうが。

10名の参加者で、今日から4日間、私たちがトップバッターでコンテンポラリーの松島さん・バリ・シンガポールからの出演者がそれぞれ。

今日は、能と昆劇の歩行を見せて、参加者にも歩くことを主にやって何かみんなで作品をとのこと。

信さんのワークショップ、楽しい展開で、とっても今後の参考に。

 

そして、夜リハーサルがあると思っていたら、それは明日本番前にとのこと。

ああ、ちょっと気持ちが楽に。

 

昨日読みかけた網野善彦さんの『日本の歴史をよみなおす』に、

「…これまでよく知られている水墨画のような絵画や茶道、築庭などだけでなく、

能楽にもつながるような新しい芸能を中国から持ち帰り、伝えた禅僧もいたようであります。」という部分あり。

昨日も香港の卓さんと能の起源や、中国の芸能との関係を話していたのだけれど、その禅僧のことの記録はどんなのだろうか?

 

さて、その次の章、「穢れ」の話になり、正月にどうか…?ではあるけれど読み進めよう。

網野さんには、「地照舎」をやっていた時に、「市」のお話をしていただいたことあり。

もう亡くなって10年になるのか。

同じく地照舎でお話を伺った谷川健一さんも去年亡くなった。

谷川さんには「万葉集を勉強しなさい」と言われたけれど、なかなか。

今回、漢詩を読んでみて、「面白い」!

万葉集を読むにつながれば、なお「好!」ですね。

 

さすがに今日の上海は車も少なく、煙霧も薄いようだ。

ホテルの下の八百屋さんでみかんを売っている兄ちゃんの売り声が時々響く。

 

改めて、「新年好!」

posted by しみかん at 12:24| 日記